TOP140号:3S1K

2024年04月28日 日曜日 140号:3S1K     (  )

3S1K…ネットでも時々見かけるカテゴリー呼称です。勿論、公共団体や公的機関の
定めたものではありません。文京区には20校の区立小学校があり、そこから中受や
進学に熱心と言われている小学校:4校を勝手にピックアップしたもので、なんら権威
や保証のある選別ではありません。不動産広告などで時に目にする様なものです。

3S…誠之・千駄木・昭和1K…窪町。左記の各小学校を指す様なのですが、学区を
見れば、一目瞭然。中部・東部・北部・西部から各一校、うまく分散しています。現場で
生徒達の指導やフォローを任せて頂いている側としては、先記の4校を含めた区立小:
20校で上からの順位や甲乙などは付けられないよね…と言うのが偽らぬ本音です。

区立小中では立地による入学条件以外の細かなフィルターを設け様が無いですから、
そこに多大な期待や過度の希望を託すのは的外れな議論・カテゴリーと言えそうです。

実際、どの区立小に通っていても、生徒自身に特別感がある訳でも無く、それは早大・
慶大・東大などでも同様で、カテゴリーはその外部で機能するものだからです。由来、
「らしさ」の規定付けは第三者的な側から付与されるケースが多い様ですから、それが
内部の実態と乖離していたり、評価に値しない局面は、良くも悪くも生まれてきます。

この種の括り方は責任の所在も不明で、拡大解釈とか流用・誤用に箍がありません。
例えば、今年の大河に藤原道長の異母兄で道綱が出ています。彼は本人よりも母が
有名かもしれません。ドラマでは【寧子:やすこ】とされていますが、定説とは言い難く、
「本朝第一美人三人内也(日本で最も美しい女性三人の内の一人)」『尊卑分脈』
書かれているそうですが、当時の公家や彼等の周囲の女性が容姿を晒す事がレア
だったことを考えれば、尺度も嗜好も危うい括り:カテゴリーとしか言えないでしょう。

教科書での蜻蛉日記の作者は藤原道綱(女)となっています。寧子は役名でしょう。
本朝三美人にも諸説あり、候補は3人とも限らず、全員に面会できた個人が果たして
何人いるのでしょう。まして、小町(9世紀)・クレオパトラ(前1世紀)・楊貴妃(8世紀)の
世界三大美女に逢うなんて、時間も空間も越える…しか無い訳ですから。

価値は見出すもの、あるいは選び出すもので、忖度するものではありません。
客観的に公平な数字や指標、主観としての構成メンバーの広い意見、最低でも
この2つの要素から導かれたものでなければ、依拠する意味も価値もありません。

逆に言えば、自分自身を納得させる為に、または安心させる為に、流言飛語の類に
飛び付くのは危険です。【選びたい意見】と【選ぶべき意見】は分別するべきでしょう。

【選びたい意見や立場】を選択した後、皆さんはそこに何を費やすのでしょうか?
時間ですか?金銭ですか?信頼関係ですか?…決断は容易で、英断は困難です。
では【選ぶべき】の基準は何か?…それは各個人の誕生日時の様に千差万別です。
しかし、万人共通の定礎は「基礎教育」じゃないかな?…と、私共は考えています。
甘言耳に快く、諫言耳に痛し…まぁ、自嘲自戒って感じですね。

 

 

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